中華航空機炎上事故

おなじ整備士として恐ろしいです。

で、炎上は、抜け落ちたボルトが燃料タンクに突き刺さり漏れ出した燃料が排熱で引火点を越えて発火したらしい。
これを聞いた時、ボルトの疲労破断だと思ったけど、ボルトにナットはくっついていたらしい。

…???


ナットがくっついているのに、抜けるわけないぢゃん!手品か???

ところが、あるんですね。

なんか、ナットの大きさより、穴の方が大きかったらしい。ただし、ワッシャを入れることによって抜けるのをおさえていたみたい。
でも、整備士の立場からすれば、穴よりナットが小さいなんて聞いたことないです。設計の勉強をしていたころも、そんな設計はしたことないです。通常、穴より大きなナットを使った上でワッシャを入れるんですけど。
飛行機のように、軽量のために安全率をぎりぎりにしているものにとってはこんなもんなんでしょうか。
それとも、アメリカのようなおおざっぱな国では、穴を大きくしないと組み立てられないくらい精度が低いのかもしれないです。


もう一つ、ボルトとナットは組合わさっていたけど、ワッシャは落ちてたらしいです。(┰_┰)
また、手品ですか?

完全に付け忘れでしょうね。いや、忘れるわけないか。整備士の怠慢です。

よくあるけど、こんな大事なところではないでしょう。てか、ボルトナットを付け忘れてたんだったりしてね。


恐ろしい時代です。



わたしも、気が引き締まりますね。わたしがミスをすれば、大爆発なんてのはありえますから…。